界面活性剤って何?
洗剤のラベルにも表記されているし、食品や医薬品のラベルにも表記されている。
牛乳やマヨネーズも天然の界面活性剤になります。
生活していく中で、様々な所で界面活性剤は使われています。
きらりんの記事では、洗剤を軸に分かりやすく界面活性剤を教えていきます。
界面活性剤なんて言葉知らなくても、掃除もできるし、お皿も洗ってるよ!
そんな事言わないで!
なぜ汚れが落ちるのか、どんな感じで汚れがとれるのか、
頭にイメージができれば台所の皿洗いや、お掃除も楽しくなるよ!
それでは、なるべく分かりやすく界面活性剤の事を教えるね!
混ざり合わないものを結合する力
混ざり合わないものを、混ざり合わせるのに役に立つのが界面活性剤です。
まずは、実験だ!
透明のコップに水を入れます。
次にラー油を5滴くらい入れましょう。
そしてお箸やスプーン、もしくはあなたの人差し指でもいいので、
ぐるぐる、ぐるぐる、ぐるぐる、かき混ぜてみましょう。
魔法をかけるように、ぐるぐる、ぐるぐると・・・
さ~どうなりました?
そうなんです。
水とラー油は混ざらずにラー油が浮いているのが確認できますよね。
魔法はかかりませんでしたー!
では、次にそのコップに台所洗剤を、先ほど入れた油の量くらい入れたら、
かき混ぜてみてください。
魔法をかけるように、ぐるぐる、ぐるぐると・・・
水とラー油が混ざり合いました。
これが台所洗剤に入っている、界面活性剤の力です。
界面活性剤の「界面」とは、物質と物質の境目という事です。
今回の実験では、水とラー油の混ざり合わない境目に界面活性剤を注ぎ、
その水の境目と油の境目に界面活性剤が働き、普段混ざり合わないものを混ざり合わせたのです。
凄い!魔法みたいだ!
界面活性剤の構造
水と油は仲良くありません。
仕事仲間、遊び仲間から「君たちの関係って水と油みたいだね」って言われた事ありませんか?
決してその人と仲良くならない状況です。
その様な事を「水と油みたいな関係」とよく聞きませんか?
水と油は混じり合いません。(ごく稀に例外もあります)
出来れば仲良くなりたいのですが。
なので、界面活性剤の力を必要とします。
界面活性剤は、混ざり合わない「水」と「油」の力を繋げる力があります。
水の心と、油の心を持った凄いヤツなのです。
そして混ざり合って汚れを落とすのです。
上の画像の親水性の部分とは、水と結び付きやすい事です。
親油性は、油と結び付きやすい事です。
界面活性剤みたいな力があれば、戦争やケンカなど起きないのでは・・・
そんな妄想が膨らんでしまうね。
きらりんは界面活性剤さんになりたいね!
もっと分かりやすく、汚れの落ちるイメージができる図が下の画像です。
界面活性剤の3つの作用
界面活性剤には「乳化作用」「浸透作用」「分散作用」の3つの作用があり、
それぞれの作用が上手に働いて、汚れを落とします。
1.乳化作用
記事の冒頭にも水とラー油で実験したお話しをしましたが、水と油は混ざり合いません。
水と油を混ぜてみても、分離してしまいます。
でも、ここに界面活性剤を加えて混ぜてみると、乳白色みたいな液体になり混ざり合います。
これを、乳化作用と言います。
2.浸透作用
洋服の毛糸(ウール)などの繊維をコップの中の水にいれてみます。
実際に試してみると、毛糸(ウール)は沈みませんよね。
毛糸の繊維の中に水が入っていかず沈まないのです。
これは、水の分子同士が引き合う力「界面張力」が強く働いて、毛糸は沈みません。
コップの中に界面活性剤を入れると界面張力が弱くなり、毛糸の繊維の表面と水が馴染み、
繊維の中に水が入っていって毛糸はコップの中に沈んでいきます。
これが浸透作用です。
3.分散作用
黒いススの粉をコップに入れても、混ざり合わずに水の表面に浮かびます。
毎度の如く、ここにも界面活性剤入りの洗剤を入れてみよう。
はい!これで乳化、浸透に続き三回目の界面活性剤を注入だー。
ススの粉は界面活性剤の親油性の部分に触れて、コップの水の中で分散します。
粉末が水に散らばる作用を分散作用と言います。
まとめ
界面活性剤は水と油を混ざりわせる凄いものなのです。
そしてマッチ棒みたいなものが汚れを取るものと思ってくれれば、お掃除もイメージが湧いておもしろい!
これが凄くいいのです。
このイメージが、お掃除と台所作業などが楽しくなるのです。
そして乳化・浸透・分散の3つの作用を皆さん、ぜひ実験してみてほしいな~。
子供の自由研究にでもどうぞ。
まとめると界面活性剤、すげーって事か!
きらりんからのメッセージ
界面活性剤って、お掃除の洗剤や台所洗剤だけではないのです。
界面活性剤は幅広く色々なものに入ってます。
- 食品
- 衣服の繊維の染色
- 化粧品
- 塗料
- 紙
- コンクリート
これは一部です。
もっと身近の物にも界面活性剤は使われています。
それも言葉や文字を変えてね。
食品で言うと「乳化剤」という表記をしているので、是非チェックをしてみて。
きらりんのサイトでは、お掃除に焦点を当てた界面活性剤を記事にしていますので、あしからず。
たまたま「界面活性剤」を検索して、ここまで読んでくれたのであれば、ありがとうございます。
界面活性剤を検索している人って結構マニアックな、そして研究熱心な人だと思われます。
そしてこのサイトに到達してここまで読んでくれた人!
きらりんと輝ける一日をお過ごし下さい。
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